コラム

知らなかったじゃすまされない!使いがちだけど、実は不適切な言葉遣い5つ

自分では正しく使えているつもりでも、実は間違っている表現はあるもの。

今回は、ビジネスシーンで使いがちだけれど不適切な言葉遣いを5つ紹介しますので、チェックしましょう。

 

(1)「お連れいたしました」

ビジネスシーンでは来客を迎えることが多々ありますよね。

お客様を案内し、上司に対して報告をするとき「〇〇様をお連れいたしました」と言っていませんか? 

“お”がついているので丁寧な言葉遣いだと勘違いしがちですが、この表現だとお客様への敬意に欠けています。

このようなシーンでは、「ご案内いたしました」が適切ですので、気をつけましょう。

(2)「名刺を忘れました」

社会人にとって必要不可欠な“名刺”ですが、うっかりしていて忘れてしまうことも。

このとき、正直に「申し訳ございません。名刺を忘れてしまいました」と伝えるのは、ビジネスにおいては不適切。

名刺を忘れた場合でも、「ただ今、名刺を切らしておりまして……」と告げるのがマナーです。

(3)「何でも良いです」

複数の先輩と昼食に出かけたときに「〇〇さんは何にする?」と聞かれ、「何でも良いです」と答えていませんか? 周りに気を使ったつもりでも、社会人においては不適切な表現。

「みなさんは何になさいますか?」と尋ね、周りと交流を図りましょう。

社会人において、ランチは大事なコミュニケーションの場です。消極的な姿勢はなるべく避けたいですね。

(4)「おられますでしょうか?」

取引先に電話をかけたとき、目的の相手へ取り次いでもらうことがありますよね。

このとき、「○○部の田中課長はおられますでしょうか」という表現をしていませんか?

ついやってしまいがちな言葉遣いですが、「おる」は「いる」の謙譲語にあたり、相手には使いません。

「○○部の田中課長はいらっしゃいますでしょうか」という言い回しが適切ですので、覚えておいてくださいね。

(5)「お名前をちょうだいできますでしょうか」

こちらもついやりがちなNG表現のひとつです。

誰かへの伝言を頼まれた場合、「お名前をちょうだいできますでしょうか」と確認してしまいますよね。

しかし、名前をちょうだいする……というのは言葉遣いとして不適切。

正しくは「お名前をお教えください」です。

自分では丁寧な言い回しをしたつもりが、過剰すぎる敬語になってしまい、聞き苦しさを与えてしまっているかもしれません。

 

NG言葉遣いを5つ紹介しましたが、普段使っている表現はありませんでしたか?

社会人として恥ずかしくないよう、正しく理解しておきたいですね。

 

文/前濱瞳 画像/PIXTA(ピクスタ)(hanack、ふじよ、Fast&Slow、Ushico、saki) 参考文献/『きれいな敬語の使い方・話し方 会話、メール、手紙での敬語のすべて!』(主婦の友社)

この記事が気に入ったら

Pick up