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なんでも持っていそうな東大生の悩みとは?自信を持つためにはどうすれば?

周りからの評価は高いのに、それを素直に受け入れられず不安に思うことありませんか?自分のことを過小評価してしまう傾向は「インポスター症候群」と呼ばれ、海外セレブも悩んでいる心理状態。自信を持って輝ける人になるコツはあるの…!?

教えてもらうのは、この人!

名越康文先生

精神科医 相愛大学、高野山大学客員教授

専門は思春期精神医学、精神療法。現・大阪府立精神医療センターにて、精神科救急病棟の設立、責任者を務める。現在は臨床に携わる一方、コメンテーター、映画評論、 漫画分析などの分野で活躍中。

東大生だけど自信がない...

完璧主義ゆえに失敗すると落ち込みます

Name: K.Mさん(19)
COLLEGE: 東京大学2年生
CLUB: サッカーサークル

社会生活の中でうまくいかない時に自信がなくなります。2年後には社会に出るのにこんな失敗をしていていいのかなと悩んだり、バイトでメールひとつ送るのにも送った後には「ここは『が』ではなく『は』にするべきだった」と落ち込みます…。失敗した時に誰かに頼りたくなっても「自分で全部やらなければ」と思い、負のスパイラルに。自信を持って言える強みも見つからず、私は何に向かって進めばいいのかわからなくなってしまいます。

ANSWER

もう少し社会を舐めてもいい!完璧主義になるのではなく独自の発想を育てて

あなたは完璧主義に陥っていますね。相手に趣旨を伝えることが第一なので、企画書の細部なんて気にしなくていいんです。学校の成績がよかった人は解答のある質問が得意ですが、社会で求められるのは自分で考えた新しい答えを出すこと。受験マシーンになっていた人が一時的に自信をなくすのは当然なんです。
そして、新しい発想が湧くためにはしっかり睡眠をとること。明確な将来のビジョンは頭がスッキリとしている時にだけ降りてきます。睡眠時間を増やすと今より時 間は無くなるかもしれません。でも、それでいいんです。92点を100点にしようと思うと失敗を恐れて細部にこだ わりすぎる。今まで92点だったものは80点で仕上げていい。100点に時間をかけるより、自分にしかないビジョンを大切にすれば完璧主義に陥ることはありませんよ。

イラスト/かにみそ 取材/川端宏実、松島かれん 編集/藤倉奈々

 *この記事はJJ12月号を再編成したものです。

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