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たった10トピックスでわかる!「サブスクリプションってなに?」

私たちの毎日にもはや欠かせなくなっている “サブスクリプションサービス”を就活的な目線で深掘り。なぜこんなに盛り上がっているのか、その社会的背景は?知っておきたいトピックスは? すぐにわかる10個のポイントでまとめてみました。

#01 サブスクの裏にネット環境の進化アリ

ここ数年でグッとサブスクサービスが増えている理由のひとつがインターネット環境の進化。スマホが普及しネット回線が速くなったことで、ウェブサービスの利用者が圧倒的に多くなりました。
技術の進化によってサービスの製作コストが以前よりかからなくなり、サービス提供側の初期投資や運用資金がこれまでより少なくて済むようになったのも大きなポイントです。

#02 価値観が「モノ」から「コト」へと変化

ここ最近、ブランドバッグや車など、モノを持つことでの自己表現にステータスを感じる人は減少。一方で旅行やグルメなど体験=コトに魅力を感じる人たちが増えています。
所有せずシェアすればOKという価値観の高まりはサブスクの仕組みと好相性。社会的な価値観の変化もサブスク人気と大きく関わっています。

#03 あなたのサブスク課金額は平均以上?以下?

サブスクリプションサービスを使ったことがある10代の1カ月の平均課金額は1,189円という調査結果が *。利用する内容は動画配信と音楽配信が圧倒的に多数。次いでゲームがランクインしています。
使えるお金が限られているなかで毎月1000円の出費は安い? それとも高い?

*SMBC コンシューマーファイナンス調べ

#04 実はお馴染み「電車の定期券」もサブスクのひとつ

目新しく感じるサブスクというビジネスモデル。 実は昔からある仕組みなんです。
月ごとに事前に料金を支払い、定額でサービスを利用するスタイルのことなので、電車の定期券もサブスクリプションのひとつ。音楽や動画のようなコンテンツサービスだけがサブスクってわけじゃないんです!

#05 収益におけるキーワードは「LTV」!

サブスクというビジネスモデルは収益を計算しやすいという点も押さえておきたいポイント。特に「LTV」という指標は重要。
これはLife Time Valueの略で、ひとりの顧客がサービス登録してから終了するまでにどれくらい利益をもたらすかを示すもの。簡単にいうと、顧客の定着度を測る指標です。マーケティング用語として覚えておきましょう!

#06 私たちが支払ったお金はどこに行く?

NetflixやSpotifyのようなサブスクリプ ションサービスの利用料がコンテンツ提供者へ分配されることは知っている人も多いはず。その支払い比率は、再生回数や閲覧時間などサービスごとに基準さまざま。CDやDVDのような形あるものを通さなくてもコンテンツの対価がきちんと作り手に届く仕組みになっています。

#07 意外な業種もサブスクリプションを始めてる!

音楽や映画だけでなくさまざまなジャンルで新たなサブスクリプションサービスが登場しています。
カーシェアが当たり前となってきているなか、ポルシェやトヨタは車のサブスクを開始。また、コーヒーやビール、ホテルなど、今までにはないジャンルでも定額で楽しめるサービスが誕生しています。

#08 今のところは 海外発サービスの一人勝ち

私たちがよく使う人気のサブスクサービスは、海外発のものばかり。支払っている利用料も海外企業へ流れてしまっているため、日本で利用者が増えても日本の経済はそ こまでうるおっていないのが実情です。
自分たちの国の経済のことを考えると、日本も世界へ普及させられるような大ヒットサービスを作っていかなければいけません。

#09 「持たない」暮らし?「持てない」暮らし?

1990年の世界の企業の時価総額ランキングでは日本企業が上位を独占していたのに対し、2019年には上位は全て海外の企業に。日本の平均年収も、1990年代とここ10年を比べると約37万円も減少しています。
みんな気付いていないかもしれないけれど、実は少しずつ衰退している日本経済。物を持たないのではなく、持てないというのが現実なのかも…。

#10 うっかり課金が続くことも…定期的な見直しが マスト!

サブスクには、登録してから利用頻度が落ちているにもかかわらず、料金を支払い続けてしまうという落とし穴が!
Netflixは2年間アクセスしていないユーザーに対してメールで知らせる良心的なサービスを開始しましたが、他ではそういったサービスは少ないので 注意。チリも積もれば、大きな出費になっているかも!

イラスト/103inc. 取材/川端宏美 JJgirl・laboプロデュース/仁科ゆり、平林保奈美〈cosaji〉 編集/宮島彰子

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