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【元AKB48高橋みなみ】グループ時代に悩んだ人間関係とは?

高橋みなみさん、AKB48時代には総監督として300人を超えるメンバーを率いる——。同世代でありながら組織のリーダーでもあったたかみなさんが、読者から寄せられた悩みに答えるこの企画。第1回は本人にクローズアップ。等身大、素顔の「たかみな」に迫ります。

※この記事はJJ2017年1月号を再掲載したものです。年齢などはすべて当時のものとなります。

第1回は、みなさんと同世代である私自身のことを話したいと思います。4月にAKB48を卒業し、「高橋みなみ」としての活動がスタートしました。それまで10年間グループで活動していたので、まだ一人の環境は慣れていないかなっていうのが正直なところです。

AKB48の総監督だった頃は、少しの発言も気が抜けませんでした。新しい引き出しはあるのに、それらに鍵をかけていたようなイメージ。私の発言ひとつでグループに対していろんな憶測を呼びかねないから、臆病になっていたんです。だから、AKB48を卒業した後、総監督ではない「高橋みなみ」としてどこまで話していいかが分からなくて。

自分の発言をお仕事(たとえば、ラジオのレギュラー番組)のなかで少しずつ反応を確かめながら、引き出しを開けていくようにしました。リスナーは女性の方が多く、毎回ドキドキしながら話していたのですが、等身大の私の言葉を前向きに受け止めてくださっているように思えて。少しずつ怖がらなくてもいいんだと思えるようになりました。私、すごくポジティブに思われるのですが、もともとすごくネガティブなんです(笑)。でも、総監督だったときから、嘘でも前向きでいるようにしていました。そうしていれば、いずれそこに近づけるような気がしていたんです。

AKB48在籍当時に比べて、今は一人の時間がぐっと増えました。休みができたら長期で海外に行くのが夢。自分で選んだ場所に行って、いろんなものに触れてみたいなって思う余裕が生まれました。それから、一つ一つの仕事を噛みしめられるようになったのも、一人になって見られた変化です。いただいたお仕事を振り返られる、じっくり向き合える。

人間関係で悩んだ時期もありました。どうすれば自分の意見を年上の人たちに聞いてもらえるだろうって考えたときに、まず聞いてもらいたい相手のレベルに自分を引き上げなければ、と気づいたことも。振り返ると10代のときから、環境が私を大人にしてくれたんだと思います。

この連載では、今までの活動を通して私が経験してきたこと、考えてきたことを通じて読者のみなさんの悩みにお答えできればと思っています。

撮影/玉井俊行 ヘア・メーク/Chisa〈ROI〉 スタイリスト/黒田菜菜子 取材/角田枝里香

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