佐野勇斗「モヤモヤを振り払えた、アルバムの曲とは」【M!LK】リリース記念インタビュー

実は来年で10周年を迎えるという、ダンスボーカルグループ「M!LK」。メジャーデビューをして約一年半、待望のメジャー1stアルバム『Jewel』が6月14日に発売！グループとしての数々の分岐点を乗り越えてきた彼らが、今自分たち以外の周りに輝きを届けるアルバムをリリースする意気込みを聞きました。

左から
吉田仁人（よしだ じんと）1999年12月15日生まれの23歳。鹿児島県出身。

山中柔太朗（やまなか じゅうたろう）2001年12月23日生まれの21歳。栃木県出身。

佐野勇斗（さの はやと）1998年3月23日生まれの25歳。愛知県出身。

曽野舜太（その しゅんた）2002年5月3日生まれの21歳。三重県出身。

塩﨑太智（しおざき だいち）2000年9月11日生まれの22歳。和歌山県出身。

―早速ですが、6月14日に発売される、メジャー1stアルバム「Jewel」の推しポイントを教えてください。

吉田仁人さん（以下吉田さん）：これまでのM!LKとはまた違った、変幻自在さを見つけた作品になりました。アルバム収録曲を見渡した時に、正直もうM!LKでやっていないイメージの曲はないと思ったんですけど、でも実際に録ってみたらまだ全然見せていないイメージってあったんだなと実感できる曲ばかりでしたね。それぞれが宝石のように輝きを持っている曲が集まっていて、そう言った意味で変幻自在さが現れています。メジャーデビューをして一年、成長したなと感じられる11曲になっていると思います。

山中柔太朗さん（以下山中さん）：僕は7曲の新曲たちですね。新曲をこんなに一気に出すのもアルバムならではですよね。僕自身、全部プライベートでも聴いているぐらい気に入っている曲ばかりです。今回は過去曲の再収録もしたので、めちゃくちゃレコーディングしました（笑）。結構頑張りましたよ。

塩﨑太智さん（以下塩﨑さん）：僕はファンクラブ限定のボックスがおすすめかなぁ。すごくこだわっていて、今回のアルバムタイトルをイメージしたジュエルボックスのようなデザインになっているんです。中には、フォトブックとかアクリルスタンドが入っていたり。アルバムならではの豪華版になっています。俺の親も欲しがってた！（笑）

曽野舜太さん（以下曽野さん）：僕もそのボックス気に入ってる！ あとは初回限定盤Bはメジャーデビュー前のシングル10曲と「フレ！ フレ！ オレ！」を再収録したというのも推しポイントじゃない？ これを聴いたらM!LKがわかる一枚になっているので、ベストと言っても過言ではないんじゃないかな？ 昔のシングル曲って、今でもライブで結構やっているので。最近ファンになってくれた人たちも、これを聴いたらライブをもっと楽しめると思います。ちなみに僕がB盤で好きな曲は「夏味ランデブー」。ファンとして聴いていた曲で、リリースイベントも観に行ったんだよね。思い出深い曲なんです。

佐野勇斗さん（以下佐野さん）： 僕も「フレ！フレ！オレ！」が一番、おすすめかな。正直、「ERA」から「コーヒーが飲めません」までは個人的に馴染みすぎているというのもあるんですけど、今回の「フレ！フレ！オレ！」の再収録は、歌詞も今の5人のものに変わっていてリニューアルしているし、歌っていて楽しいので一推しですね。みんなに覚えてほしい。

吉田さん：個人的には「ERA」が純粋に好きな曲なので、5人で歌い直せたことがうれしいですね。当時10枚目のシングルとして出した時は、前向きな覚悟みたいな曲だったのですが、グループとしていろいろ変化があったので。

佐野さん：すごく前向きな曲なのに、そんな状況だったからファンの人たちも戸惑っていたと思うんですよね。だから今同じ方向を向いている5人で歌えたというのは、モヤモヤを振り払えたかなと思っています。

―アルバム全体で一推しの曲は？

佐野さん：「Aiシャンデリア」が好きですね。M!LKっぽさもあり、テーマパークっぽさもあり、ライブでやりたいと思う曲ですね。この曲はとにかくメロディーがいいんですよ。でも他の曲も気に入ってます。結構全部好きな曲です。

吉田さん：僕はやっぱりリード曲の「topaz」ですかね。ここまで王子やるか！っていうぐらい王子になっているので。メジャーデビューしてから王子様を目指す曲はありましたけど、一周回ったというか、いろいろ経験を経たからこそ歌える曲なのかなと思うので。心に残ってくれて「あの時歌っていたよね。いい曲だよね」って思ってもらえるような、今のM!LKらしさが一番詰まっていると思いますね。あと「topaz」の中で好きな歌詞があって、“無敵の変身ベルト”の部分なんですけど、みんなお守りみたいなものってあるじゃないですか、そういうのってかわいいなと思ってます。

曽野さん：僕も「topaz」が好き。初めて聴いた時に、これは神曲になると確信したので。僕らが大きなステージでこの曲を歌って踊っている姿が見えるし、「topaz」というのが、僕らM!LKの結成の月の誕生石なんですよね。サビは振りも綺麗なので、一人一人が宝石でありつつ、みんなも宝石だというイメージで歌っているので、ライブでぜひ見て欲しいです。

山中さん：僕は「コトノハ」かな。これは、さくらしめじの二人が作詞も作曲もしてくれて。メンバーのガクとはよく遊ぶのに、つくってくれていることまったく聞いていなくて、サプライズだったんですよね。でも曲を聴いたらすごくいい曲がきたなとうれしかったです。さくらしめじっぽさもありながら、M!LKっぽさも入れてくれて。ギターも二人が入れてくれたので、思い出深い一曲になりましたね。二人がめちゃくちゃ時間をかけてつくってくれたので、愛着があります。

塩﨑さん：俺は「Milestone」ですね。これは仁人と舜太が「topaz」を神曲って言っていましたけど、これは裏神曲です。今までのファンが選ぶ好きな曲ランキングを見ていると、もしかしたら…「topaz」抜かしちゃうんじゃないかな…？って思っていますね。これ、実は今までの曲の要素が散りばめられているんですよ。

―これ書かないで気づいてもらった方が面白かったですかね？

塩﨑さん：いや、書かないと気づかないかも。僕たちも気づけなかったんで（笑）。言われても難しいと思います。

山中さん：気づいたメンバーはゼロですね（笑）。

曽野さん：歌い出しの歌詞で「かすかに、君だった。」を感じるぐらいかも（笑）。

山中さん：歌詞もちょっと繋がっているから、だからこそ最後に繋がっているのかな。「かすかに、君だった。」「ERA」「Winding Road」の次の曲というイメージ。

塩﨑さん：四部作の最終篇みたいな感じなので、僕的には一番ファンの人に聴いてもらいたい曲ですね。

撮影／杉本大希　取材／川端宏実　構成／崔允瑛