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【JJドラマ部】絶対に観るべき「2024年春ドラマ」完全予想!①

『366日』(フジテレビ)公式ホームページより

4月から始まる地上波のドラマはなんと40本以上! 全部観てたら時間がいくらあっても足りません。というわけで、コラムニスト小林久乃と元JJ編集長イマイズミのドラマオタク2人が、これは絶対面白いはず!というドラマをピックアップしました。

今クールは月曜日から注目作が盛りだくさん

イマ:では早速、月曜日から総ざらいしていきましょう! まず、私が注目しているのは『366日』(4月8日 月曜21時/フジテレビ系)ですね。これはHYの名曲「366日」に着想を得たオリジナルストーリーのドラマ。この曲、カラオケ行ったときに歌ウマ女子がいると必ず歌ってもらいます(笑)。

小林:怖いくら~い覚えているの~♪

イマ:それそれ。かなり重めの歌詞なんですけどね…。

小林:歌をモチーフにしたドラマって珍しいですよね。HYの仲宗根さんって、よくテレビで自分のダメンズ話をしてますが、これはヒロインがクズ男にお金をつぎこんでトラブルに巻き込まれるとか、そういう話?

イマ:いやいや、そんなわけないでしょ(笑)。「高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想い続ける壮大な愛の物語」だそうです。主演は広瀬アリス(雪平明日香役)で、相手役は眞栄田郷敦(水野遥斗役)です。

小林:お、脚本家は『最愛』(2021年/TBS系)や『リバーサル・オーケストラ』(2023年/日本テレビ系)の清水友佳子さんで、演出は『義母と娘のブルース』(2018年/TBS系)や『御手洗家、炎上する』(2023年/Netflix)の平川雄一朗監督じゃないですか。これは相当期待できますね。

イマ:そうなんです。普通だったら超期待しちゃうんですけど、ここ最近の月9は視聴者が「え?」ってなる仕上がりの作品が多いので、若干不安ですが。

小林:序盤で相手役が事故で死にそうになるって、前作『君が心をくれたから』(2024年/フジテレビ系)と設定がかぶってますね…。

イマさすがに謎の案内人は出てこないと思いますが(笑)。

小林:私が月曜日で注目しているのは『アンメット ある脳外科医の日記』(4月15日 月曜22時/カンテレ・フジテレビ系)です。記憶障害の脳外科医・川内ミヤビ(杉咲花)が目の前の患者を救いながら、自分自身も再生していくというヒューマンドラマ

イマ:これはモーニング(講談社)で連載中の人気漫画が原作ですね。

小林:私、主演・杉咲花ってだけで視聴欲が湧くんですよ。脇を固めるのも井浦新、吉瀬美智子、千葉雄大といった面々で安定感ありますね。よくある医療ドラマで終わらなそうな感じがしてます。

イマ:あれ? 原作漫画は読んでたんですけど、三瓶友治(若葉竜也)が主人公だと思ってました。そうか、ミヤビが主人公だったのか…。

小林:大丈夫!ドラマ化にあたって主人公を変えたようですよ(笑)。この枠(関西テレビ制作・月曜夜10時)は『エルピス』(2022年)、『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(2023年)、『春になったら』(2024年)など、好きな作品が多いので期待大です。

イマ:続いて、『95(キューゴー)』(4月8日 月曜23時06分/テレビ東京系)は私も小林さんも期待しているドラマですね。早見和真の青春小説『95』(2018年/KADOKAWA)が原作です。

小林タイトルにもなっている1995年は、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こった年。その時、私は浜松にいたんですけど、あんまり実感なくて…。2年後に村上春樹の『アンダーグランド』(1997年/講談社)を読んで、実は凄いことが起こってたんだなと思ったくらい。

イマ:そんな時代に生きた高校生たちを描いた『95』の俳優陣は、主演・髙橋海人(広重秋久役)、中川大志(鈴木翔太郎役)、松本穂香(岸セイラ役)、細田佳央太(丸山浩一役)、犬飼貴丈(堺怜王役)と、若手実力派がラインナップされています。

小林:え、ちょっと待って、関口メンディー(新川道永役)は実年齢33歳だけど、高校生役大丈夫かな。

イマ:まあ、山田裕貴くんも33歳なのに『君が心をくれたから』で高校生役やってましたから。前髪をふわふわーって下せば大丈夫じゃないっすか?

小林下せるほど前髪ないですよ、メンディーは(笑)。それはさておき、私、髙橋くんの演技が『ねえちゃんの恋人』(2020年/フジテレビ系)からずっと好きです。このドラマは髙橋海人推しで観ますよ。

イマ『だが、情熱はある』(2023年/日本テレビ系)の若林役も素晴らしかったですよね。

小林彼の演技で何度胸を打たれたことか! 歌も顔もタイプじゃないのに!(笑)。

イマ:1995年の空気感をどこまで再現できるかは気になるところ。『不適切にもほどがある!』(2024年/TBS系)は衣装、セット、そして小道具にいたるまでこだわり抜いてたじゃないですか。

小林:予算的にできるかな、テレ東に…。

イマ「テレビ東京開局60周年連続ドラマ」って書いてあるから、いつもよりは制作費をかけてるんじゃないですかね。

小林:俳優のギャラで使い切ってそうな気が(笑)。

イマ:さて、月曜日はまだまだありますね。われわれが大好きなNHK夜ドラ枠で、しかも野間口徹さんがNHKドラマ初主演の『VRおじさんの恋』(NHK総合/4月1日 月~木10時45分)。

小林:ついにきましたねー、野間口さん。VRの世界では制服姿の少女・ナオキ(倉沢杏菜)として過ごす冴えない中年・直樹(野間口徹)が、ある日、天真爛漫な美少女・ホナミ(井桁弘恵)に恋をするというストーリーということですが…。

イマ:うーん、VR上での恋愛ってことですかね? それとも現実世界での恋愛?

小林:私も全然わかりませんが(笑)、とりあえず野間口さん推しで観ますよ。

火曜日は『ふてほど』のあの子が主演のドラマに注目!

イマ:続いて、火曜日も盛りだくさんですねー。『不適切にもほどがある!』の純子役で人気沸騰中の河合優実ちゃんと、ここ最近ドラマに出ずっぱりで2025年には主演映画も公開される坂東龍汰くんのダブル主演ドラマ『RoOT/ルート』(4月2日 火曜24時30分/テレビ東京系)は良さげ。 名作アニメ『オッドタクシー』(2021年/テレビ東京系)の新プロジェクトとなるメディアミックス作品です。

小林:それにしても、河合優実ちゃんはおじさんたちの支持が高いですよね。

イマ:『ふてほど』の明菜ヘアに刺さりまくる50代は多かったです(笑)。彼女、どこかしら影と色気を感じさせるんですよ。そして、このドラマの予告動画を見たんですけど、映像も音楽もとてもスタイリッシュでした。スタッフを確認したら、監督・脚本はVaundyやPerfumeのMVを手掛けた土屋貴史さんで、オープニングテーマはBialystocks、主題歌はSIRUPとSUMINというオシャレラインナップ。

小林:オシャレすぎて視聴者置いてけぼりパターンにならなきゃいいですね。イマイズミさんの他の推しは?

イマ:ちょっと変わったドラマなんですけど、『滅相もない』(4月16日 火曜25時28分/MBS・TBS系)は気になってます。日本に突如現れた巨大な穴について8人の男女がお互いの人生を語り合うというSFヒューマンドラマだそうです。

小林:これまた、何言ってるのか全然わからないです(笑)。

イマ:演劇的要素もあって、予告動画を見ただけでは理解しがたいですね。ただ、出演する俳優が中川大志、染谷将太、上白石萌歌、窪田正孝、堤真一という豪華ラインナップだから、これだけでも観る価値あるかも。

小林:なるほど。あと、推してるわけじゃないんですけど気になってるのが、『くるり~誰が私と恋をした?~』(4月9日 火曜22時/TBS系)の公式HPのトップ画面と、『初めて恋をした日に読む話』(2019年/TBS系)のトップ画面なんですけど、なんか似てません? もし、『はじこい』と同じ法則なら、主人公が最後にくっつくのは年下男子なので、めるる(緒方まこと役)が選ぶのは宮世琉弥くん(板垣律役)ですね。

イマ:うわー、たしかに似てるわ…。つか、よく見つけましたね。その法則を確かめるためにも最終回まで見逃せないじゃないですか(笑)。

『くるり ~誰が私と恋をした?~』(TBS)公式ホームページより

『初めて恋をした日に読む話』(TBS)公式ホームページより

小林:あと、石原さとみ主演の『Destiny』(4月9日 火曜21時/テレビ朝日系)も押さえておきたいです。検事・西村奏(石原さとみ)が大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことで青春時代のある事件が甦り、運命の波に翻弄されていくというストーリー。私、亀梨くんのやるラブストーリーが好きなんですよ。『たったひとつの恋』(2006年/日本テレビ系)とか『セカンド・ラブ』(2015年/テレビ朝日系)とか。

イマ:ドラマの内容とは関係ないけど、石原さとみは絶対に髪をのばした方がいいと思います。

小林:いや、ホントに関係ないですね。

イマ:ついでに言うと、ガッキー(新垣結衣)はショートボブの方がいいと思います。

小林:もっと関係なくなった(笑)。

水曜日はヒットドラマの続編が登場!

イマ:さて水曜日ですが、山下智久主演の『ブルーモーメント』(4月24日 水曜22時/フジテレビ系)は気になりますね。気象学を駆使して自然災害から人々の命を救うSDM本部(特別災害対策本部)のメンバーの物語だそう。

小林『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』(2008年/フジテレビ系)に続くブルーシリーズですね。ベテランは舘ひろし、真矢みき、中堅どころは平岩紙、夏帆、若手は水上恒司、仁村紗和、出口夏希とバランスいい俳優陣。

イマ:これは『コード・ブルー』のようにシリーズ化、映画化を見据えてますよね。本格的な雪山ロケも敢行してるし、フジテレビもかなり力入ってると思います。水曜でめぼしいのはこれくらいですか?

小林:いやいや、『ソロ活女子のススメ4』(4月3日 水曜25時/テレビ東京系)を忘れないでください!

イマ:もうシーズン4なんですね。

小林:コロナ禍で始まったドラマなんですけど、これだけ続くってことはソロ活の需要の高さを示してますね。私と同年代の女性には、どうやって1人で行動すればいいかわからないって人、多いですもん。

イマ:なるほど。この作品はドラマっていうより、ソロ活ガイド的な役割があるんですね。今回は「ソロコリアンタウン」、「ソロ焚火」、「ソロ巨大迷路」に加えて、ついに海外ソロ活で台湾に行くようです。

小林『50歳からのごきげんひとり旅』(山脇りこ/だいわ文庫)って本、知ってます? もう10万部超えのベストセラーなんですよ。

イマ:昔は、女ひとり旅は宿から敬遠されたって聞きますけどね。

小林:私の友人も、とある温泉宿を予約しようとしたら「女性おひとり様はちょっと…」って断られたって言ってました。もう10年以上前の話ですけど。

イマ:なんだろ、訳ありで妙なことをするとでも思われたのかな?

小林:疲れたからゆっくり温泉に浸かって美味しいもの食べたいだけなのにねぇ。とにかく、私も一人で行動するようになって、「思い出の質」が上がりましたもん。ソロ活、おススメですよ。

数が多くてまだまだ終わらないので続きは続編へ。

【JJドラマ部】絶対に観るべき「2024年春ドラマ」完全予想!②

小林久乃(こばやし・ひさの)コラムニスト、編集者。正々堂々の独身。中学生から地上波ドラマを愛して30年以上、筋金入りのオタク。好きが高じてついには『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を上梓した。ラブストーリーが好きで、特に禁断の恋がテーマとなると視聴熱が俄然、盛り上がる。公式HPはhttps://hisano-kobayashi.themedia.jp

元JJ編集長イマイズミ 女性誌『CLASSY.』『JJ』の編集長を歴任。1クールの地上波ドラマを全録画するようになったのは、編集長になった13年ほど前から。「仕事で新しい俳優、タレントさんを覚えるため」というのが理由だったけど、見事に大ハマり。ホームドラマとラブコメ好き。韓国ドラマもやや中毒。

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