コラム

「もしもし」は言っちゃダメ!やりがちな電話対応NGマナー3つ

電話はビジネスシーンでは欠かすことのできない通信手段です。その電話対応によって会社のイメージが決まってしまうこともあるでしょう。

しかし最近では1人1台スマホは当たり前ですので、電話対応が苦手な若手の社会人も多いそう……。

そこで今回は、マナー講師の筆者が電話対応のNGマナーを紹介します。

 

(1)つい口癖になっている「もしもし」

(1)つい口癖になっている「もしもし」

電話のときに「もしもし」というのはいくつかの説がありますが、明治時代に電話交換手が「これから話がはじまります」という意味で「申します、申します」と言っていたのが時を経て「もしもし」になったのではないか、というのが有力だと考えられています。

なぜこれがビジネスでの電話でNGかと言いますと、「もしもし」はくだけた表現であるからです。

「もしもし」を使うのは主に受話器を取ったとき、または相手の言葉がよく聞こえなかったときの2つだと思われますがどちらにも正しい表現があります。

正しくは受話器を取ったときは「はい、○○(会社名)でございます」と言い、聞き取りにくい場合は「申し訳ございません、お声が聞き取れませんでした」などと言うこと。ぜひ、覚えておいてくださいね。

(2)「ながら電話」は相手にバレている!?

(2)「ながら電話」は相手にバレている!?

相手に顔が見えないからとだらしない格好をしたり、なにか作業をしながら電話をしている方がいらっしゃいますが、大抵の場合は相手にもそれが伝わってしまいます。

これは相手に対しては非常に失礼な行為に当たりますので注意しましょう。

どうしてバレてしまうのかと言いますと、ながら作業をしている場合、電話をするという行為となにかの作業をするという2つのことを同時に進行させているために集中力が分散されてしまい、受け答えがどこかピントのズレた状態になってしまうから。

また電話相手は視覚情報がないために耳に神経を集中させていますので、相手のピントのズレた受け答えの雰囲気で察してしまうのでしょう。くれぐれも注意しましょう! 

(3)要件が済んだから電話を即切り

(3)要件が済んだから電話を即切り

内容が伝わり、そろそろ電話が終わり……そのタイミングで「失礼します」と自分から先に切ってしまう人が多いのですが、電話相手が目上の人の場合にはとくにNGでしょう。

スマホの場合は「ブツッ」という終了の音で終わりますが、会社などで使っている電話機の場合は、受話器を置くこともありますよね。受話器を置くと「ガチャ」という音もしますし、相手に不快な思いをさせてしまいます。

どんなに忙しいときでも必ず相手が電話を切ったことを確認してから自分も切りましょうね。

 

やりがちなNG対応3つを紹介しました。

電話対応は会社の顔でもあるという意識を持ってマナーに気を配るようにしたいですね。

 

文/前濱瞳 画像/PIXTA(ピクスタ)(EKAKI、hanack、xiangtao、YAMATO)

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