コラム

きちんと守れてる?最低限押さえておきたいビジネスマナー6つ

オフィスでの立ち居振る舞いは、上司や同僚、クライアントに意外と見られているもの。

そこで今回は、オフィスで素敵に振る舞うために、押さえておきたいマナーをご説明いたします。

普段の持ち物から何気ない所作まで、あらためて見直してみましょう。

 

(1)ビジネス小物は自分の年齢や立場に合っている?

年齢と立場に相応しい持ち物を心がけるようにしましょう。

たとえば手帳や名刺入れ。いくら可愛くてもキャラクターがついているものや派手な柄もの、ラインストーンなど装飾がついているものは、避けるのがベター。

おすすめは、シンプルな革製のもの。一般的には、紺やベージュなどの落ち着いた色合いが良いと言われていますが、単色の革製品であれば、女性らしい華やかな色をチョイスしてみるのも素敵ですよ。

(2)バッグやポーチの中身は整理できている?

先輩に同行したり、初対面の方に挨拶をしたり、いざというときの大事な場面で書類や名刺入れがスムーズに出てこない……なんて経験はありませんか?

そんな姿を見た先輩やお客様から、「仕事を任せて大丈夫かな?」と心配されているかもしれません。

外出先で、「Suicaや新幹線のチケットが見つからない!」と、駅の改札前で相手を待たせしてしまうのもエレガントではありません。

大切な資料は特定のファイルに収納したり、チケットなどなくしたら大変なものは財布にしまったりと、持ち物ごとに収納場所をしっかり定めておき、困らないようにしておきましょう。

(3)急な来客にもそなえられている?

内勤予定だったのでいつもよりラフな格好で出社したら、急な来客があり、ついつい慌ててしまった……なんていう経験はありませんか?

急な来客や万が一のときにも対応できるよう、日頃からジャケットやパンプスを、更衣室やロッカーなど保管できそうな場所に常備しておくと安心です。

想定外の状況に臨機応変に対応できる女性は、周囲からの信頼も得られるはず。

(4)マスクをはずしている?

これからの季節、とくに気をつけたいのはマスクのマナー。

風邪や花粉症など、日常的にマスクをする機会が増えてきますが、基本的にマスクをしたまま話をすると、相手に失礼な印象を与えることに……。

会話をするときには、マスクをはずす“ひと手間”を忘れずに。

どうしてものときは相手に理由を伝え、「マスクのままで失礼いたします」など、断わりの言葉をプラスするようにしましょう。

(5)テーブル越しに名刺交換をしていない?

初対面での名刺交換で、ついうっかりしてしまうのが“テーブルをはさんでの名刺交換”。

テーブル越しに手を伸ばして名刺交換をするのは、マナーとしてあまりよくありません。

こちらから相手の目の前に立ち、挨拶をすることを忘れずに。

スペースに限りがあるなど、難しそうな場合には、挨拶をする前に「こちらから失礼いたします」と、一言プラスしましょうね。

(6)動作の音で周囲を不快にさせていない?

ついついうっかりしがちなのが、動作にまつわる音のマナー。

ドアを閉める音、歩く際の靴音、バッグや荷物を置く音、声の大きさ……。自分自身が想像している以上に、相手を不快にさせてしまう可能性があります。

日頃から、ドアの開閉は最後まで丁寧にしたり、職場の同僚に「私の声の大きさって大丈夫?」と聞いてみたり、より客観的に自らの行動を振り返ることを忘れないようにしましょう。

 

日々の立ち居振る舞いは、知らず知らずのうちに、オフィスで一緒に働く人にも影響を与えてしまうもの。

ほんの少し気を付けるだけで、相手から好印象をもってもらうことができ、あなたの信頼にもつながります。

今回ご紹介した6つの項目を押さえて、今よりももっとマナー美人になってくださいね!

 

文/大網 理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『人生を変えるエレガントな話し方』など。 

画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks、プラナ、つこ、KY、saki、EKAKI) 参考文献/大網 理紗『大人らしさって何だろう。』文響社

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