コラム

「諸訳」「軽率」…いくつ読める?読み間違えやすい漢字5選

普段、何気なく読んでいる漢字。自分では読み方が合っていると思っていても、実は読み間違えているかも!?

そこで今回は、読み間違いやすい漢字を5つご紹介いたします。

ぜひこの機会に正しい読み方を覚えてくださいね!

 

(1)端金

ごくわずかなお金、という意味の「端金」。この漢字の読み方、分かりますか? 「はがね」と読んでしまった方、実は不正解なんです。

正しい読み方は……

 

「はしたがね」です。

「端」には「はした」という訓読みがあり、はんぱなさまを表します。

「端金」は、映画やドラマで耳にすることもありますよね。言葉自体は知っていても、漢字を見る機会が少ないので、ついつい読み間違えてしまう漢字です。

(2)諸訳

「諸訳」とは、こみいった事情のこと。現在は特に、男女の間でのこみいった事情を指す際に使われます。昔は、遊里の慣例や作法に詳しい人のことを表現する漢字として使われていました。

「しょやく」と読み間違いやすい漢字ですが、正しい読み方は……

 

「しょわけ」です。

「翻訳(ほんやく)」「通訳(つうやく)」など、「訳」を音読みの「やく」と読む漢字もありますが、「諸訳」の「訳」は訓読みの「わけ」と読むのが正解。

(3)下情

上に立つ人が、庶民の生活事情や民間の事情をよく知っていることを表す「下情に通ずる」の「下情」。

おそらく「げじょう」と読んでしまう方も多いのではないでしょうか。

正しい読み方は……

 

「かじょう」です。

「下校(げこう)」など、「下」を「げ」と読む漢字もあるので、ついつい「げ」と読んでしまいがちです。この際に、頭に入れておきましょう。

(4)寸毫

きわめてわずかなことという意味の「寸毫」。「寸毫の疑いもない」といった使い方をする漢字です。

「毫」の読み方がいまいち分からず、「すんもう」と読んでいませんか?

正しい読み方は……

 

「すんごう」です。

「毫」という漢字には「毛」が含まれているので「もう」と読んでしまう方も多いようです。読み間違えると、意味も通じなくなってしまうので、要注意。

(5)軽率

軽はずみなさまを意味する「軽率」。あまりよい意味ではありませんが、「軽率な発言」や「軽率な行動」など、ビシネスシーンでもプライベートでもよく使われる言葉です。

そんな「軽率」ですが、間違えて「けいりつ」と読んでしまっていませんか?

正しい読み方は……

 

「けいそつ」です。

「率」には「確率(かくりつ)」など「りつ」という音読みもあり、「軽率」も「けいりつ」と読み間違えやすいので、注意しましょう。

 

正しく読めた漢字は、いくつありましたか? 今回ご紹介した漢字以外にも、「この読み方で合ってるかな……」と少しでも不安に思う漢字を見つけたら、その都度、正しい読み方を調べてみましょうね!

 

文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(Ushico、metamorworks) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』光文社

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