普段よく見る漢字からあまり使わない漢字まで、自信をもって読める漢字はどのくらいあるでしょうか?
今回は、読めると嬉しい漢字を5つご紹介。
クイズ形式ですので、いくつ読めるのか、あなたの漢字力を試してみてくださいね!
(1)火影

「火影」とは、暗闇で見える火の光、または灯火に照らされてできた影のこと。
その漢字から、「ひかげ」と読んでしまう方がほとんどかと思いますが、ここでの「火」は「ひ」と読みません。
「火影」の正しい読み方は……
「ほかげ」です。
「火影」の「火」は、「ほ」と読むと、しっかり覚えておきましょう。
(2)肋骨

あばら骨のことを指す「肋骨」。
この漢字は「じょこつ」と読み間違えてしまうことが多い漢字です。
「肋骨」の正しい読み方は……
「ろっこつ」です。
読み方を聞けば納得するのですが、「肋」が「助」と似ているため、「じょこつ」と読み間違える人もいるようです。
(3)絢爛

煌びやかで美しいという意味の「絢爛」。
この漢字だけ見ると、どんな読み方か分からない方もいるかと思いますが、よく使われる「豪華絢爛」という漢字を見れば分かるのではないでしょうか?
「絢爛」の正しい読み方は……
「けんらん」です。
「じゅんらん」と読み間違えて恥ずかしい思いをしないよう、注意しましょう。
(4)底意

心の奥底にひそむ考えや下心という意味の「底意」。
使い方としては「底意をはかりかねる」などがありますが、読み方が分からないと「ていい」と読んでしまいがちな漢字です。
そんな「底意」の正しい読み方は……
「そこい」です。
また、同じように「底」を「そこ」と読む漢字に「底意地(そこいじ)」があります。心の底にひそむ性格を意味し、「底意地が悪い」などのように用いられます。
(5)氷雨

今では“冷たい雨”という意味で使われる「氷雨」。
昔は、雹(ひょう)や霰(あられ)のことを「氷雨」と呼んでいました。
「こおりあめ」と思われている方も多いようですが、その読み方は不正解。
「氷雨」の正しい読み方は……
「ひさめ」です。
読めなかった方はこの機会にぜひ覚えてくださいね!
みなさんはいくつ読めましたか? プライベートでも仕事でも、漢字を読む機会はたくさんあります。ひとつでも多くの漢字を読めるように、普段から読み方を勉強していきましょう!
文/桜井美穂子 画像/PIXTA(ピクスタ)(Fast&Slow、kyon、kimisaki、zak、polkadot、peach、プラナ、よっしー) 参考文献/大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)