上司や先輩からは可愛がられ、同僚からは頼りにされ、後輩からは尊敬されている女性って素敵ですよね。
そのためにはまず、“素敵な社会人としての行動ができているのか?”を、改めて見つめ直すことが大切です。
今回は、国際基準マナー講師の筆者が“社会人としてNGな行動”をご紹介いたします。
(1)気持ちの切り替えができない
日常生活の中ではいろいろな悩みや問題が起きるもの。でも、それを仕事の場に持ち込んでしまって、落ち込んでいたり、ため息をついたりしてオフィスの雰囲気を暗くするのはNG。
自分なりに気持ちを切り替える手段を、日頃からいくつか持っておくことが大切です。たとえば会社へ行く前に、紅茶を入れて飲んだり、ストレッチをしたり……。
他にも、リップをつけ直したり、いい香りのハンドクリームを塗ったりするなど、社内でもすぐにできる切り替え方法もあるとよいですね。
自分の気持ちのバランスを自分で整えられてこそ、すてきな社会人と言えますよ。
(2)秘密を守れない
信頼関係をつくるうえで一番重要なのが、秘密を守れること。入社して数年も経つと、会社の重要な機密事項に関わる仕事をしたり、社外秘の資料を目にしたりすることも……。
危機管理の意識を常にしっかり持つようにしましょう。
何を話しても情報が筒抜けのような状態では、本当に大切な話や大事な相談話も、もちかけられなくなってしまいます。
ちょっとしたおしゃべりのつもりが、信用をなくす事態に……なんていうことにならないよう、要注意です。
(3)大事な選択をいつも人任せ
自分で決断するのは勇気がいるもの。迷っているうちに自分で考えるのがイヤになって“あとの判断は上司に頼もう”“先輩に相談すればいいから”と、自分で決めずに、相手に答えをすぐゆだねてしまうのもNG!
まずは“自分なりにこれがベストだと思う答えを出すこと”を目指しましょう。
そのうえで判断を仰いだり、相談できるようになりたいものです。
“どちらでも良いです”とすぐに言わないようにしたり、何となくではなくきちんと調べて選んだり……。このようなことを積み重ねていくことで、いつしか自分で決断できるようになっていくはずですよ。
(4)TPOをわきまえない服装
服装でも、“もっとカジュアルでよかったのに”と言われるのと、“もっとちゃんとしてくれないと困る”と言われるのとでは、大きな差。
上司や取引先の人と食事をするにしても、この時間を大切にしようという気持ちは服装でもあらわすことができます。
印象は服装で変わるといっても過言ではありません。
社会人になったら、自分が好きなものを着るだけではなく、“自分がどういう立場で招かれるのか”まで配慮して、服装を選びたいですね。
(5)あと一歩の踏ん張りがたりない
仕事をしていると、思いがけないトラブルやプレッシャーはつきもの。
でもそんなとき、“この程度でいいや”と思わずに、いつでも“もう一歩!”“あともう一歩!”と思って頑張れるのが、素敵な社会人。
まずはそこから逃げずに、“とにかくやってみる”“とりあえずやってみる”という気持ちを忘れないようにしましょう。そうして頑張っているうちに、新たな次のステップへと成長していけるはずです。
今回ご紹介したNG行動のなかに、“ついついしてしまっている”ということはありましたか?
改めて自分自身を振り返る時間も大切です。今回ご紹介したNG行動を踏まえて、昨年よりももっと成長した、素敵な社会人を目指しましょう。
文/大網 理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『人生を変えるエレガントな話し方』など。
画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks、tomos、zon、Fast&Slow、YAMATO、HM) 参考文献/大網 理紗『大人らしさって何だろう。』(文響社)