コラム

渡すタイミングは…?知っておきたい職場のバレンタインマナー5つ

もうすぐバレンタインデー。もっとも気軽にプレゼントを贈りやすい日ですよね。

誕生日はいつか知らないと渡せないですし、日本では欧米のように、上司や恩師にクリスマスプレゼントを渡す習慣は根付いていないので、急に渡したら相手がびっくりしてしまうかもしれません。

かといってお中元、お歳暮というと少しカタくなりがちなので、バレンタインは絶好のチャンス! そこで今回は、職場のバレンタインマナーについてご紹介いたします。

ポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

(1)義理チョコはあげない!?

職場で渡す義理チョコ。

義理は「他人との交際上、やむを得ずしなければならないこと」 という意味です。

せっかくお渡しするのなら義理ではなく、“お礼チョコ”“感謝チョコ”として渡したいもの。

「いかにも義理です!」と言わんばかりに渡すのはNG!

小分けで渡す場合も簡単なラッピングをしてみるなど、自分なりのひと工夫があるとなおよいでしょう。

(2)ひとことメッセージをつける

ただ相手に渡すだけではなく、ひと言メッセージカードを添えてみましょう(もしくは、ポストイットなどでもOK!)。

文章は長くなくても大丈夫。かえってひと言のほうが響くこともあります。

「いつもありがとうございます」「尊敬しています!」など、日頃、面と向かって伝えられない感謝の気持ちを書けるとよいでしょう。

(3)なんとなく選ばない

贈り物は、選んだ人の人柄がでる、想いを伝えるきっかけになるもの。

基本はチョコレートですが、「なんとなくチョコレートを選ぶ」のではなく、その贈り物に自分なりの「ストーリーを込める」のがポイント。

職場や年齢や性別、家族構成によって重視するポイントが変わります。

「甘いものが苦手だと聞いたらから、おせんべいにしよう」「家でお子さんも一緒に食べられるように、お酒が入っていないものがいいかな」「職場で皆さんに配るかもしれないから、小分けで量が多いものがよさそう」など、それぞれにベストなものを選ぶことに力を入れましょう。

あなたの細やかな心配りは、きっと相手にも伝わると思いますよ。

(4)女性にもぜひプレゼントを

日本では女性から男性へ贈るのが主流ですが、欧米では、夫婦、家族、友人にもチョコレートだけではなく、日頃の感謝の気持ちを込めて花やカードを贈り合います。

日本の“母の日”のように、お母さんに花束を贈る男性もいるそうです。

男性に限定せず、この機会に日頃お世話になっている女性の先輩や同僚、後輩にも渡してみてはいかがでしょうか。

普段あまり話す機会がない人とも、チョコレートをきっかけにコミュニケーションをとることができるかもしれません。

(5)渡すもの&タイミングをひと工夫

今年のバレンタインは平日ですが、土日と重なったり、相手が出張で不在にしたりする場合には、早めに渡すようにしましょう。

お世話になっている遠方の支社の方などへは、配送期間も逆算して贈ってもよさそうです。

また、相手が持ち帰ることを考慮して、壊れやすいもの、大きくて重いものを渡すことは控えたほうがベター。

 

いかがでしたか? バレンタインとはいえ、会社内でのこと。あくまでもオフィスごとのルールを守るのが大切です。

朝の始業など、忙しい時間帯は避けるようにし、さりげなく渡せるとすてきですね。

1年に1度の最高のチャンスを、ぜひ最大限に活かしてみてください。すてきなバレンタインデーを!

 

文/大網 理紗(おおあみ りさ)
リサ・コミュニケーションズ代表。一般社団法人100年先のこどもたちへ代表理事。
世界の王室・皇室・政府要人といったVIP接遇とアナウンス業務に従事。その経験を活かし、話し方、マナーの指導にあたる。主な著書に『世界で通じる至高の作法』『人生を変えるエレガントな話し方』など。

画像/PIXTA(ピクスタ)(metamorworks、naka、bee、Ushico、つむぎ) 参考文献/『大人らしさって何だろう。』文響社

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