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関西の人気インフルエンサー松本優が乗り越えた過去

カッコつけて自分を偽って、何度も失敗してるんで

編集部:母校の高校生にどんなお話をしたんですか?

松優:「大学行ったほうがええよ、イケメンめっちゃおるから!」って(笑)。女子校なんで。でも真面目な話、本当に自分は勉強してよかったことしかないです。大学入って、周りの友達も編集目指してたり、写真撮ってたり。インスタの動画撮ってくれてるのも、大学の友達。みんな頑張ってるから、私も頑張ろうって思う。高3までは1万いなかったフォロワーが、近畿大学に入ったときに一気に増えたし、大学に『今ちゃんの「実は…」』の取材が入ったときにテレビに出たことでまた一気に増えました。

編集部:先生の読みどおり!

松優:ほんま、そうです。あとフォロワーが多くなるのは、私の場合はインスタライブの後。朝5時とかにやってたりするんですけど、意外と見てくれます。

編集部:そんな早い時間に。視聴率が高くなる時間帯にしようとは思わないんですか?

松優:仕事絡みで時間が決まっていることもありますが、基本は自分が今本当にしていることをその時間帯にライブしていて。朝5時のときは、1限前に早起きしてメークしているところを「今日ニキビやばいわ~」とか言いながら。あとは友達とカラオケ行ってるとき、寝る前…。

編集部:本当のライブ。

松優:そうです、嘘のないライブ。もうね、これまでオーディションとかでカッコつけて自分を偽って、何度も失敗してるんで。自分を出す練習をしてます、今でも。

編集部:ラジオDJもしてますよね。

松優:そう、ラジオもインスタライブきっかけで声をかけていただいて。FM OH!(FMOSAKA)でのレギュラー冠番組は9カ月続きました。30分ひとりでしゃべるって、思った以上に大変! そして何より、自分を作って話してもリスナーにまったく響かない。でもその分たのしくて、トラックの運転手さんとか親子で聴いてますとか。語彙が少なすぎたので、本も読むようになりました。

編集部:ラジオの最終回、泣いてましたよね…?

松優:号泣ですよ! 番組が終わった理由を勝手にいろいろ考えて、やっぱり私の力不足かなと思って、悔しくて悔しくて。でも最終回の朝起きたら、テーブルにこれまでのラジオ全部の番組欄の新聞切り抜きと手紙が置いてあって。おじいちゃんとおばあちゃんから。収録のあとは、パパが花束をくれて…。

編集部:ずっと聴いてくれてたんですね…。

私、アンチめっちゃ多いんですよ

編集部:インスタやラジオ、タレント活動をしているとアンチからのコメントも来ませんか?

松優:私、アンチめっちゃ多いんですよ(苦笑)。最初は本当にメンタル弱くて、ちょっと言われただけですぐ泣いてました。でもそんなときは、紙にガーーーッて書き出して。嫌なこと、将来のこと…そうすると自分のことがわかって落ち着きます。ママにも教えて、いっしょにやってますよ(笑)。

編集部:松優の明るさは、いろんな努力に裏打ちされているんですね。カッコいい!

松優:毎日「今日は今日しかないねんで!」と思っていて。全部全力!です。頑張りすぎてダメになることもあるんですけど(苦笑)、後悔したくないし、親に家建ててあげたいし。今4回生で、ほぼ単位も取れたのであとは仕事をたくさんしたい。上京もしたいし、テレビやラジオのレギュラーも取りたいし、モデルもしたい。10月からYouTubeも始めたので、それも頑張りたい。自分のブランドも作りたい!

編集部:夢がいっぱい。

松優:そうなんです。引きこもりの中学生だった頃からは考えられない(笑)。でも仕事を始めて「必要とされてる」と感じることが多くて。だから方法はどれでも、誰かに必要とされるものを作るのが夢です!

撮影/杉本大希(zecca) デザイン/橋本綾子 編集/小林麻衣子

※この掲載の情報はJJ12月号を再構成したものです。

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