1975年の創刊からファッションに関する多くのトレンドを生み出してきた『JJ』が、貴重な過去のアーカイブ誌面からトレンドをプレイバック! 第一弾は当時の女子大生が一度は通ったであろう「ニュートラ」をご紹介。これを読めば、70年代に大流行した「ニュートラ」のことが丸わかり。
What's ニュートラ?
「New Traditional」の略で、1970年代に関東や関西をはじめとする女子大生のあいだで大流行したスタイル。ハイブランドのバッグと、シャツやプリーツスカートできちんと感を出し、チェーンの小物やスカーフで遊び心を加えるのがポイント。
(別冊女性自身1976年6月号掲載)
① アイテム選びはきちんと感が最優先
(1枚目から別冊女性自身1976年4月号、1977年6月号掲載)
シンプルなシャツだけでなく、チェーン柄や千鳥格子柄などインパクトのあるシャツも人気。きちんと感を出すために、ボトムスは膝丈プリーツスカートにするのがニュートラコーデのポイント。
② ニュートラ世代に大人気のシューズとは?
(別冊女性自身1976年10月号掲載)
靴はヒールの高さ、デザイン、素材がチェックポイント。ヒールは3〜5センチで、甲やかかと部分に金具が施されているものがニュートラシューズ。中でも特に人気なのがエナメル素材で、パンプスやローファーなどクラシカルな印象のものが好まれるのだとか。
③ バッグにはチェーンや金具が欠かせない
(別冊女性自身1977年10月号掲載)
「ニュートラ」の代表的なバッグといえば、バッグのどこかに金具をあしらっていたり、凝った留め金でスッキリとしたデザインのものが多い。バッグのチェーンは短めで、脇の下に挟んで持ち歩くのがニュートラっぽい! GUCCIやDIORなどのハイブランドバッグも大人気でした。
④ 細かいところまで抜かりない小物選び
(1枚目から別冊女性自身1977年10月号、1976年4月号、1975年12月号掲載)
ブレスレット、スカーフ、ベルトは重要なアイテム。特にブレスレットやベルトは、シューズやバッグ同様、メタル素材であったり金具がついていたりすることがマスト。スカーフは柄シャツの色に合わせたものがオススメで、上級者は幾何学模様、動物柄などを個性的に身につけていた。服装がフォーマルな分、小物で遊び心を加えることで全体がこなれた印象に。
⑤ "素肌感"が大事なメイク
(1,2枚目共に別冊女性自身1976年10月号掲載)
とにかく素肌感が欠かせないメイク。派手なアイメイクなどはせず、ナチュラルな印象のメイクにするのがポイント。リップはオレンジや薄ピンクなど、季節に合わせて変えるのがニュートラ流。
1970年代に女子大生の中で大流行した「ニュートラ」をご紹介しました。第二弾は、ニュートラから雰囲気がガラリと変わった「サーファー」について特集するのでお楽しみに!
※本記事は過去の「JJ」を再編集したものです。
再構成/JJ編集部、中村有希