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半同棲中の彼に家事を手伝ってもらうには⁉ 男女関係のプロ3人に神アドバイス聞いてみた

1人に相談しただけでは、なかなか解決しないのが恋の悩み。この連載では、異なる3つの視点からaround20世代のお悩みを解決。きっとしっくりくるアドバイスが得られるはず!

<お悩み>半同棲中の彼に家事への意識を変えてほしい!

Y.Kさん K大学2年生・20歳
5年の付き合いになる同い年の彼の部屋で半同棲中なのですが、家事への意識の低さが目につきます。彼の母親は専業主婦ですが、私の家事負担が多いことを当たり前とは思われたくないです。30個言いたいことがあるうちの1つを指摘したら「言い方が悪い」と逆ギレ→喧嘩に。どうしたら家事への意識の高低差を埋められますか?

理論派先生のアンサー

公認心理師 山名裕子先生
「やまな mental care office」でカウンセリングを行う心の専門家。恋愛心理学の観点からお悩みにアプローチ。

”言い方を変えることで 相手の態度も変わります”

「全員が異なる色の色眼鏡をかけている」――。そんな表現をされることもあるのですが、同じ出来事が起きても、感じ方や考え方は本当に人それぞれ。
相手を変えようとすると、反発心で変わりにくくなることがあるので、自分の行動や言葉を変える方が実は早いし簡単です。

「言い方が悪い」と逆ギレされて、喧嘩になってしまったとのこと。まず、相手を尊重しながら、自分の心を守る「アサーティブコミュニケーション」という方法があります。「You」ではなく「I」で伝えるのがポイント。
「あなたは何で気がつかないの?」と相手を主語にすると、何だか責めているような印象になりますよね。とくに男性は心理的にも脳的にも、すべてを勝ち負けでとらえることが多いため、上に立たれる言い方を嫌う傾向があります。

「私は気がついてくれたら助かるよ」など、自分を主語にしてみてください。また、心理学的に「ありがとう」の反対が「あたりまえ」と言われています。
相手が家事をしたときに「ありがとう」とこまめに言うようにすると、彼の承認欲を満たしつつ家事への細かな意識を広げることができて、さらには相手からも家事に対して「ありがとう」というリアクションが 返ってくるように。ぜひ、試してみてください。

まとめ:「You」でなく「I」を主語にこまめに感謝を伝えよう

モテ先生のアンサー

モデル Nikiちゃん
24歳。恋愛リアリティ番組で注目を集め、現在は多方面で活躍中。「男女は平等」という恋愛観がモットー。ブラウス¥13000(# Newans /オンワード樫山)ピアス¥34000バ ングル¥40000(とも にe.m./e.m.表参道店)

”彼にやってもらうか彼といっしょにやろう”

もし同棲するとしたら、私はいっしょに家事をするか、むしろ彼にやってもらうタイプです。だからこそ、言い方は結構気を遣います。例えば洗濯物が溜まったとしたら「洗濯して」ではなくて、「溜まったからいっしょに洗濯しよう!私 が回すから、干して~」とか。

彼がTシャツとニ ットをいっしょに洗ってしまったら「何でいっしょに洗ったの?」ではなくて、「洗ってくれてありがとう!ニットをおしゃれ着洗いにしてくれたら、もう完璧じゃん!」など。それで、次に ニットをおしゃれ着洗いしてくれたときは、絶賛します。
そうやって、少しずつミッションを与えて、クリアしたら褒める、という作業をくり返すと、少しずつ相談者さんが望む家事へのレベルがあげられるのではないでしょうか。

彼のお母さんが専業主婦とのこと。相談者さん の家事負担を当たり前と思ってほしくない=彼のお母さんになってしまいたくない、ですよね。
私だったら、「○○くんのお母さん、お料理上手だし、お家もキレイだし、すごいよね。私はお母さんみたいにはなれないな~!」と褒めつつも、私はお母さんではない、ということをきっちり伝えます。ちょっと言い方を意識しつつ、でも自分の意思はしっかり伝えてみてください!

まとめ:相手を褒めつつも意思ははっきり伝えて

男ゴコロ先生のアンサー

編集 岩谷 大
女性スタッフの多い女性誌の編集歴8年。昨今のジェンダー観とリアルな男ゴコロを組み合わせた視点に注目。

”彼女なのだから家事はしなくていい!”

そもそもなのですが、どうして家事をしているのですか?僕の感覚だと、まず自分の家だから、家事についてとやかく言われたくないという感覚があります。逆に彼女の家に行ったとしても、他人のテリトリーだから、勝手に家事をすることには抵抗があります。
家事はしなくていいのではないでしょうか。理由は、“彼女”だから。かつて家事をしてくれる方とお付き合いをしていたのですが、「やらなくて全然いいのにな」と思っていました。

将来、結婚して仕事も家事も折半したいと考えているなら、家事の出来を「いい彼女」の評価につなげる男性は、結婚後さらに家事のクオリティを求めると思うので、合わないのではないかと思います。
僕自身は、“彼女”は母親でも専業主婦の妻でもないのだから、家事をやらなくていいと思っています。
家事の折半について本気で話し合うなら、社会人になって、親御さんではなく自分たちで家賃を折半して同棲をスタートするタイミングだと思います。

現段階では、彼の親御さんが家賃を払っている、彼の部屋。相談者さんは、彼の母親でも専業主婦の妻でもなくて、あくまで“彼女”です。
「家事をしない」ということを頑張ってみると、別の視点が見えてくると思いますよ。

まとめ:家事をしないことで 視野を広げてみて!

撮影/佐々木大輔〈SIGNO〉 ヘアメイク/只友謙也〈Pcott〉 スタイリング/近藤和貴子(Niki分) 取材/亀井友里子 JJgirllaboプロデュース/仁科ゆり、平林保奈美〈cosaji〉 編集/髙田彩葉

*掲載の内容はJJ1月号を再構成したものです。

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