就活応援プラットホーム「就プラ」の管理人による、就活連載・第15回。
基本の就活対策~刻々と変化する最新就活事情まで、就活生必読の情報をお届けします。
就活を本格的に意識し始めた22卒の就活生は、どのような動きを取るべきなのでしょうか?
コロナウイルスの感染数が増加傾向にある中、正直不安な気持ちで一杯かも知れませんが、こんな時だからこそ発想を逆転させ、マイナスをプラスに変えていけるよう、いま何が出来るのかを一緒に考えていきましょう!
2021年卒の就活状況は例年よりも厳しい状況に
2021年卒の就職活動は、売り手市場といわれる状況から早期選考がスタートしたものの、国内で新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年の3月頃から状況が一変しました。
会社説明会や面接などの選考は、一時的に中断もしくは、オンラインでのやり取りに変わり、対面の対応数は軒並み減少。同時に採用人数にも抑制がかかった企業が多かったことは、ご存知の方も多いでしょう。
なお、採用内定率については、夏以降からだいぶ回復してきてはいるものの、20卒と比べるとまだ厳しい状況になっています。
■就職内定率(10月1日時点) ※大手人材会社調べ
2020年卒 男性:93.1% 女性:94.6%
2021年卒 男性:90.9% 女性:86.3%
特に女性の就職内定率は例年と比べ5%以上減少しています。これは、女子学生から人気がある業界の採用人数が大きく減っていることが影響しているように思えます。
例えば、航空、ブライダル、旅行、ファッションなど、女性の志願者が多い業界で、採用数の抑制や募集停止などの動きが目立ちました。航空業界だけを見ても、JALグループとANAグループの採用予定数を合計すると約5000人程度の採用枠があったものの、どちらも7月には採用をストップしています。
コロナウイルスにより、予期せぬ事態に見舞われた21卒の就活は、選考がなかなか進まず厳しいものになりました。
なお、12月1日に発表された内定率データでは、男性93.2%、女性93.6%と前年並みの水準まで回復しています。これは、自らの志望業界とは異なる進路選択によって内定を得た可能性が高いとみても良いでしょう。
2022年卒も企業側の採用は抑制の傾向だが、活路もアリ!
22卒の就活は21卒と比較すると、企業側も学生側も最低限の備えが出来ているという点では大きな違いがあります。
企業側もWebツールなどを活用した採用活動を行うための準備を入念に進めているため、21卒のときほどの混乱は起こらないはずです。
しかし、採用数を抑制している業界や企業も多いため、憧れていた業界や職種だけに目を向けることは、少し我慢が必要かも知れません。
企業側の事業計画や採用方針は、業績や景気状況をもとに年単位で決めることが多いため、現時点で採用人数の抑制や中止をしている業界や企業が、採用数を大幅に増やすことはなかなか想像しにくい状況です。
終身雇用のような考え方が形骸化する中で、志望職種に就くチャンスは今回だけではありません。中長期的な視点を持ち、景気が回復した後に再度チャンスを狙っていくことも視野に入れてみてください。
それまでは、安定した業界で社会人として成長することも懸命な判断です。採用数がゼロの会社に対して必死にアピールしても正直どうにもならないのです…。
具体的に何をすべきなのか?
それでは、具体的に22卒の皆さんはいま何をすべきなのでしょうか?
まずは、採用マーケットを冷静に分析し、現時点の自分の興味関心だけではなく、コロナ禍でもある程度安定して売上を上げている業界を見つけることです。そして、もう一つの着眼点として、応募者数や求人件数が減少していない業界や職種に目を向けることも良いと思います。
基本的には売上や利益が確保できれば、企業側は積極的に採用活動を行います。また、人材採用を積極的にしているところも、ビジネスが成長している確率は高いです。
参考までに、応募者数や求人件数が減っていない業界はどこなのかを一緒に確認してみましょう!
【応募者数や求人件数の減少が少ない業界】
・医療/福祉/介護
・流通/小売(アパレルなどをのぞく)
・IT/通信/インターネット
・不動産/建設/設備
・運輸/物流/倉庫
・環境・エネルギー
上記は、就職・転職サイトなどを見る限りでは、応募者数や求人件数は大きく減少しておらず、業界全体の業績の落ち込みも少ないように感じます。コロナ禍でも逆に売上が拡大しているところもあります。
なお、求人件数が減少しておらず、採用人数に大きな変化がない業界の特徴は、以下の3つに分類されます。
【採用人数の増減がない業界の特徴】
・コロナウイルスの影響がビジネス上でプラスに働いている業界
・もともと人手不足の業界かつ、業績が悪化をしていない業界
・医療や福祉などサービスが生活に必要不可欠で、人材確保が必須の業界
もちろん上記がすべてではありません。ここでお伝えしたいことは、中長期的な視点を持ち、コロナ禍でも安定して働くことが出来る業界も探すようにして欲しいということです。
次は、コロナ禍だからこそして欲しい『発想の逆転』について解説していきます!
オンラインの利点を活かし、効率的に選択肢を広げていこう
コロナ禍であっても業績を上げて行ける可能性が高い業界を探して欲しいと、今までお伝えしてきました。
22卒の就活は、オンラインの利点を活かし、選択肢を効率的に広げていくことが、実はしやすいのです!
対面のスタイルでは交通費や移動時間のこともあり、選考を受けることが出来る数に限りがありました。もちろんオンラインの就活だからと言って時間無制限とはいきませんが、一日の半分位を移動時間に費やしていた対面型の就活よりも効率がはるかに良いのです!
せっかく時間を使えるのであれば、自らの視野を広げるための動きをとってみるのもアリじゃないですか!?
仮に、コロナウイルスの感染状況が落ち着かなかったとしても、求人探しに困らないように、景気が落ち込みにくい産業や、新卒採用に積極的な企業を探すことが、いまだからこそ出来るのです。業界・企業研究の際、自分の興味関心という観点だけでなく、安定性や将来性など様々な角度から研究することに多くの時間をさけることは、コロナ禍の就活のメリットです!
決して、現時点で興味関心の高い業界を諦めるべきと、言っているわけではありません。
その業界に加えて、現時点では『知らないから興味が湧いていないだけ』の業界もあることを知る努力をしても損はないはずです。
業界の社会貢献性や将来性、具体的な仕事内容などを知らないから興味がわかないだけで、人日の生活に大きな影響を与えている業界や、自分自身の知識や経験を存分に発揮し、イキイキと働ける魅力的な会社が、実は沢山あるんですよ!
子供の頃、両親の薦めでなんとなく始めた習い事に、いつの間にか夢中になっていたというような感覚と同じような発見が就活でも起こるかも知れません。
狭い視野だけで活動することで、将来性があり、実はやりがいのある仕事ができる企業と出会う可能性を失わないようにしてください。あなたに秘めた可能性を最大限まで広げていかないと、少しもったいないですよね?
その結果、興味を持てる業界や仕事にめぐり合えなかったとしても、いくつかの業界を調べ比較する中で、元々の志望度が高い業界の志望理由を明確に語れるようになってくるはずです!
一人では業界や職種を絞り込んでいけない方に
最後に、インターンシップや会社説明会など色々と参加してみたけれども、自分に合った業界や職種、将来性、安定性のある業界が結局わからなかった就活生向けに、一緒に皆さんの進路を考えてくれる力強いミカタをご紹介します。
以下は、就活の相談や受験企業などを一緒に考えていくことが出来る就職支援サービスです。
■キャリアパーク(PR)
エージェントサービスとしての利用はもちろん就活対策用のコンテンツも充実しています。就活生の3人に1名が登録しているサービスです。例えば、36の質問で、あなたの強み・適職を診断 「My analytics」なども利用者が多く、自己分析などに有効活用できます。
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22卒、23卒の就活生の皆さん、個々の悩みや課題に応じて、就職支援サービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか!?
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